感染症への対応とITシステム運用の共通点

感染症にかかってしまった場合に、その症状の段階に応じて適切な処置、治療があります。例えば、重症化する前に服用すべき薬を重症化してから服用してもほとんど効果が見られないと言われています。症状を適切に見極め、その症状に応じた適切な処置を行うことが重要なのです。これと同じようなことが、ITシステムの運用でも見られます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々、ご家族、関係者の方々には謹んでお見舞い申し上げます。また、医療従事者の方々、ならびに最前線でご尽力されている方々に、深謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症が流行していますが、報道等を見ていると、このような感染症への対応とITシステム運用には共通点があると思い、この記事を書いています。
この記事ではビトリア・テクノロジーのVIA™ AIOpsソリューションの特長を述べることが主眼で、新型コロナウイルス感染症に関する記述については報道等で見聞した情報を元にしています。(2020年5月初旬執筆)

1. 早期発見、初動の重要性​

新型コロナウイルス感染症の流行で、外出自粛など感染を予防する行動をとると同時に、自分の体調に変化がないか注意を払っていることでしょう。感染症に罹患する原因はウィルスに感染することですが、ウィルスが体内に侵入したことを検知する術はありません。感染から約二週間後に熱やせきなどの症状が現れると言われています。

もしくは、なんとなく体調が悪いなど小さな変化が先行して現れることもあるでしょう。そのような症状が現れた場合、かかりつけ医に相談するなど早めの行動が重症化を避けるために重要になります。

つまり、発症の兆候を見つけ、早めの対処が重要です。これと同じようなことが、ITシステムの運用でも見られます。

IT システムでは、例えばネットワーク障害が発生する場合、事前にネットワークの遅延やアプリケーションの不正動作などの小さな異常が見られることがあります。それらの兆候を見つけ早めに対処することで、障害が大きくなるのを防ぐことが可能になります。

従来のIT運用ではアプリケーションの監査ログなどを障害の早期発見の目的で監視することはありませんでしたが、VIA™ AIOpsソリューションではあらゆるデータを取り込み、AIを使用して小さな異常を検知し障害の早期発見を実現しています。

2. 適切なタイミングで適切な行動がとれるか

感染症にかかってしまった場合に、その症状の段階に応じて適切な処置、治療があります。例えば、重症化する前に服用すべき薬を、重症化してしまってから服用してもほとんど効果が見られないと言われています。症状を適切に見極め、その症状に応じた適切な処置を行うことが重要なのです。

ITシステムの障害対応でも同様なことが言えます。障害発生の初期と発生中では行うべき処置は異なってきます。VIA™ AIOpsソリューションでは障害の症状を見ながら、その時々に適切なアクションを自動実行します(クローズドループオートメーション)。VIA™ AIOpsソリューションでは、VIA™ 開発プラットフォームのストリーミングアナリシス基盤を、障害の検知だけではなく適切なアクションの選択にも使用しています(アクションパイプライン)。その開発基盤を用いて、障害の段階に応じた複数アクションの自動実行、効果があったアクションの学習機能を実現しています。

3. 緊急性の高い変化をとらえる

新型コロナウイルス感染症の特徴の一つに、容体が急変するということがあります。非常に恐ろしい特徴ですが、願わくば、まだ発見されていない兆候があって、それを監視していれば急変を予測できるようになってほしいと思います。

ITシステムの運用においても、当然ですが全ての指標値の小さな異常が、等しく重大な障害につながるわけではありません。VIA™ AIOpsソリューションでは、指標値の異常を、サービス品質を表す指標値と関連付けます。それにより、サービス品質の低下が起こる直前に、どのような指標値異常のパターンがあったかを学習することが可能になり、サービス品質低下の前触れとなる指標値異常パターンの重要度を上げたり、緊急性の高いアクションを実行したりするようになります。

話題として新型コロナウイルス感染症についてとりあげましたが、この感染症の流行が少しでも早く収束し、再び平穏な社会が訪れることを心から願っています。

VIA™ AIOpsソリューションのご紹介

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