AIOpsはIT運用における視力の矯正であり、 AIと機械学習を応用し、IT運用の複雑な課題に対応します。どの部分からスタートするかに関わらず、AIOpsはIT運用チームが目指すべき目的地です。
2020年はITにとって困難な年になると予想されている。必要なスキルを持つ人材を見つけることは日々難しくなり、組織を悩ませつづける。次々と生まれてくるキラキラで新しくて複雑なテクノロジーは、常にリソース不足な IT運用チームには負担でしかない。
日本では「2025年の壁」と言われる深刻な人材不足まであと5年となった。ただ、このような状況でもデジタルトランスフォーメーション(DX)や顧客体験(CX)がビジネス戦略において重要であることは変わらない。
デジタル世界に順応した企業が成功を手にする。「‘Always-On’ な文化」を維持する可用性とパフォーマンスがIT運用チームには要求され、ポジティブな顧客体験(CX)を提供することが常に求められる。
当記事では、AIOpsが提供する組織変革のための3つのアドバンテージ を紹介する。
“2025年にはIT人材不足が約43万人まで拡大”
– DX レポート 経済産業省
2020年は、「20/20」を連想させる(※ 「20/20」は視力が完璧であるという表記で、日本で言うところの視力2.0です)。人間は完璧な視力で生まれてきても、時の経過とともに視力矯正を必要とする。
AIOpsはIT運用における視力矯正であり、 AIと機械学習を応用し、IT運用の複雑な課題に対応する。視力「20/20」 ならば、近い将来も遠い将来もしっかりと見ることができる。どこから取り組むかは組織によって異なるが、AIOpsはすべての組織が目指すべき目的地である。
ITの変革は、このデジタル時代に競争し、成長を継続する企業にとって非常に重要である。デジタルの活用が明らかな戦略優位性をもたらすものとわかっているにもかかわらず、その運用は依然としてコスト・センターとみなされている。AIOpsは組織改革の処方箋であり、以下のようなアドバンテージをもたらす。
① AIOpsは動的であり、運用全体にわたる、すべてのデータを細かく可視化することができる。オンプレとオフプレミスのインフラまたはコンテナ、ネイティブ、クラウドの作業もすべて統合し、同一のレベルでビジネス全体で何が起きているかをリアルタイムで把握できるようになる。
② AIOpsは、IT運用はサービスの問題をプロアクティブに特定する。そして多くのケースでは、サービスの中断を防ぐためのクローズドループ自動化を実現することができる。
③ AIOpsは、ITにより正しいタイミングで貴重な予算を投じることを可能にする。AIOpsは、テクノロジーの交換を促すのではなく、更新が必要なプロセスを見定める力を提供する。大掛かりな基幹システムのリプレースは必要ない。
デジタルビジネスでは、激しい変化による紆余曲折は当たり前のできごとである。その状況でも方向性を見失わないためには、AIOpsに向けた計画が必要となる。障害物やリスクを取り除き、アドバンテージを理解した上で、どうAIOpsに向かうのか。次の記事では、AIOpsで行う施策について紹介する。
Copyright © 2004-2020. VITRIA Technology. All Rights Reserved.